製作工程をにらみながら、
まず最初に動き出すのが
私たちの仕事です。
設計部
設計部施工図班での仕事は、CADソフト等を活用して、現場や工場で必要な図面の作成を行うデスクワークが中心。入社22年目となった今は、後輩の育成やプロジェクト会議への参加も大切な業務になってきました。施工図の作成は、建築の基本知識やCAD操作技術が必須となるのはもちろん、他部署や関連業者と連携して、現場・工場の製作工程の流れを考えながら進めることが不可欠。ですから、私たちは建物をつくる上で、いつも先行して業務に当たらなければならない重要な立場にあります。黒沢建設は若手社員にも積極的に現場や工場の視察に向かわせますし、さまざまな視点で意見交換ができる場を設けて、個々のレベルアップを図っています。私もこれまでの出会いや経験を活かし、人間的にも技術的にも、常に上を目指す姿勢を忘れずにいたいですね。
多種多彩な建築物に関わる黒沢建設は、物流施設関連の仕事も多く、PC特有の長スパン構造を主体に、最近ではランプウェイ(傾斜路)のPC化にも挑戦しています。弊社初のランプウェイPC化の業務で施工図を任されたときには、通常の2D上での作図方法では不可能と考え、3DやBIMを活用して作図を進めるプロジェクトチームを立ち上げました。このプロジェクトは、工事関係者や外部の協力会社の方々がそれぞれの得意分野のノウハウを活かして、新しいシステムと施工方法の確立をしたことで成功に導くことができました。あらゆる分野の方々と新技術の開発に携われたことは、自分自身の成長にもなり、今後の業務の糧となる得難い経験となりました。
就活でまず大切なのは、自分の進みたい業界についてしっかり調べてみることでしょう。同じ業界でも、各々の会社で業務や環境は大きく違うことも考慮しておきたいですね。将来の大きな目標を達成するには、いきなりそれを目指すのではなく、資格でもコミュニケーション能力でもいいですから、自分が誇れる技術を一つでも身につけること。それが大きな自信となり、目標に近づける力になると思います。常に新しい技術開発への挑戦を続けている黒沢建設で、私は今までよく知らなかったり、必要ないと思っていたことも、工夫を重ねれば活用できるという考えを得ることができました。そんな環境だからこそ、いつもやってみたいことを模索しながら仕事をすることが大事だと考えています。
施工図の作成業務には、人と時間がどうしても必要となるため、各担当者に多くの負担がかかっています。そこで、PC特有の統一性を活かし、3D CADを含めたBIMシステムの活用によって、図面作成時間の短縮や軽微なミス防止等のプログラム開発を進めています。すでにその第一弾が完成。今後はより使いやすいシステムとして、多くの部署や場面で活用できるよう、各分野の方々の協力も仰ぎながら、さらなる開発へ向けた挑戦を進めていきたいですね。
8:15出社
関係会社からのメールチェックから一日が始まります。会社が賑やかになる前に業務の確認をしています。
10:00図面作成
関係者と電話、メールまたは直接打合せを行いながら、決定事項などを施工図に反映しています。
16:00スケッチ、図面作成、打ち合わせ資料作成
後輩の作業状況を打合せを交えて確認します。分かりずらい所は、スケッチを書いて指示を出しています。
17:30後日作業確認
作図工程の状況を確認して、作業が滞っていないか再度確認します。現場が少しでも余裕を持てるように。
18:00退社
作業の進捗を確認し、翌日に打合せがある場合は、その準備を済ませてから帰社します。