a)回答に
報告書(p.72)では、斜材定着部の耐力を、日本建築防災協会「2001年改定版 既存鉄筋コンクリート造建築物の耐震改修設計指針同解説」にある柱のパンチングシア耐力の算定式で検討をしている。この耐力は、貴社が指摘するパンチング耐力とは異なるもの
とあります。
直下型地震により柱と梁(床版)の付け根にパンチングシアーが働くという説明であれば理解することもできますが、柱の上部にパンチングシアーが働くという説明は、あまり聞いたことがありません。委員会がいう力が働かないとはいいませんが、パンチングシアーとは、端的に説明すれば、押し抜きする力を指しています。
当社が言うパンチング耐力とは、鉄筋コンクリート構造計算規準・同解説(日本建築学会編)に記載されているパンチングシヤーを指し、有効せん断面面積の算出は、定着端部より、45°の角度で広がっていく面積を指しています。
このことに関して、委員会と当社の考え方は大きく相違しているが、一般的に考えれば、当社の考えた方が正しいのではないでしょうか。
b)当社は質問で
【斜材ロッドに使用している座金は異常に薄いのでそれに接する鉄板又は、アンカープレートがあるべきである。座金は有るがアンカープレートがない。どれがアンカープレートなのか。少なくとも座金も含めて40mm程度の厚みが必要である。この定着部は38条の評定と合っているのか。もしかすると、鉄骨用ではなかったか。】
と言う質問をしています。また、当社のホームページ上には、上記の質問に関連して
【ある構造事務所の先生は、本件の座金をみて、力をかければ、めくれてしまうのではないかと思い、斜材ロッド製造会社に問い合わせたところ『荷重を伝えるためには、それ相等の鉄骨なり、大きな支圧板(アンカープレート)があるべきです。』との返事が返ってきたとのことです。】
【さらに、神鋼建材工業の技術者に神鋼建材工業のカタログに載っている万代橋デッキのことを、図面で確かめたところ『当社は材料販売のみしたのであって、指導して欲しいとの要求は全く無かった。この図面に記載された座金で緊張することになれば、当然いずれ、落下してしまいますよ。』と言われたそうです。】
の2つの重要なコメントを記載しています。このコメントを含めた質問に対して委員会の回答は、
報告書では、実際に使われた材料や部材に基づいて斜材定着部の耐力等を検討している。
の一点張りです。
やはり、落下事故調査委員会という自覚が無いものと思われます。もう少し、大きな視野に立って事故の発生の真因を理解して頂きたいと思います。
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